投手王国ホークスを築き上げた功労者、五十嵐亮太投手
突然ですが、みなさん五十嵐亮太投手について、どんなイメージをお持ちですか?
大ベテラン
多彩な変化球を駆使する
衰えることを知らない探求心
かつて、まだ若かった頃は…。
速球王
球界のキムタク
こんなふうに呼ばれていた時代もありました。
まあ、この辺は今の若いホークスファンは、知らないでしょうね(笑)。
なので、一発でわかりやすい動画を貼っときます。
こんな少年だったんですよ(笑)。
ところで。
僕はですね、かなり個人的な考えなんですけど。
五十嵐投手って、現在の「投手王国ホークス」の土台を築き上げてくれた、いちばんの功労者だと思うんですよね。
その理由は…。
まず、五十嵐投手の最も素晴らしい部分。
成績もさることながら、常に新しいモノを採り入れようとする探求心とその姿勢です。
ブルペンリーダーとして、これ以上ない若手投手たちの良いお手本になっているものかと。
昨年は、後輩の千賀投手に教えを乞うて魔球「お化けフォーク」を習得したなんて記事も話題に。
それと、いまや五十嵐投手の代名詞ともなっている「ナックルカーブ」の伝道者になってくれたこと。
彼のメジャー挑戦で、いちばんの収穫がなんといってもコレでしょう。
日本でもNHKの「球辞苑」にて、その有用性について検証されたばかり。
「使えるカーブ」を球種として持っているだけで、ぜんぜん投球の幅が広がるんですってね。
実際、番組内でもゲスト出演の秋山翔吾選手が「最も苦手な変化球」であることを告白されていたほど。
そして、大変興味深いのが、日本球界でいちばんカーブを多投するチームがソフトバンク・ホークスらしいのです。
ホークスがここ数年、順調に本格派の若い投手が台頭出来ているのも、ナックルカーブを習得しやすい環境にあるからなのかも知れません。
そう考えると、五十嵐投手の「ナックルカーブ伝道者」としての功績は計り知れないほど大きい訳なのです。
そんな五十嵐投手なのですが、2013年に3年総額6億円という大型契約でホークス入団が決まったときは、正直に言って僕は、疑心暗鬼でしたね。
果たして、メジャーで通用しなかった男が、ホークスで戦力になるものなのかと。
ヤクルト時代の「球速表示とにらめっこ」で、変化球といえばフォークだけのノーコン投手に果たして、今後どれだけの伸びしろがあるものなのか…。
なんて、考えてしまった訳なんです。
しかし、すっかり別人になって日本球界に帰還したんです。
メジャーリーグで自己研鑽に励み、見事に生まれ変わっちゃったんですね。
疑った僕が悪かった。
あの時は、本当にすまなかった。。
当時のホークス編成部の調査能力には脱帽です。
サファテ投手の獲得といい、打つ手がことごとくハマるんですよね。
他球団が、ことごとくメジャー帰りの選手獲得で痛い目に遭わされている現状を考えると、ホークスの成功ぶりは目を引きますね。
ただし、あの投手は別としてね…。
2018.1.20